西川高弘 商品開発について No.3

今回は化粧品業 界の宣伝広告費と原価割合について説明させていただきます。

化粧品業界は売上に占める広告宣伝費の割合が非常に高く、また、売上に対する原価が低い業界と言われています。

これは、商品の視覚的イメージが重要であるため、実際に商品を使用した例として、有名なタレント芸能人や美しい容姿のモデルを宣伝に起用して、視覚的なイメージ及びブランドのイメージをつくり出し、商品価値を高める必要があります。

化粧品は、文章や数値的なデータだけでは理解されにくく、見た目が美しいという視覚的な判断や、ブランドの信頼性により、大衆の購買意欲を掻き立てています。
この際使われる広告費は莫大で、自動車メーカーや食料品メーカーと比較しても化粧品業界の広告宣伝費率の高さと原価率の低さは歴然です。

資生堂は日本最大手の化粧品会社です。売上高も一兆円に迫る勢いで、世界中に商品販売を行っています。

国内外での売上を比較してみると、国内が3,656億円に対して海外が4,121億円と、海外での売り上げが国内よりも大きく、日本の化粧品業界の中ではグローバル企業の中心にあります。
最近では中国のバブルがはじけ売り上げが下がり、中国事業の立て直しの最中です。

資生堂の系列には70以上ものブランドがあり、それぞれのブランドでブランド戦略を行っています。特に、海外での販路が確立されているために、日本ではなじみのうすい海外向けのブランドも数多くあります。
当面の経営目標は、海外市場、特に中国市場の売り上げ増加を中心に行われています。
広告宣伝費を比較した場合、国内では減少しているのに対して、海外では大幅に増加していることからもうかがえます。
つまり、海外でのブランド定着のために多額の広告宣伝費が使用されているのです。

売り上げ7777億
売上原価1964億
広告宣伝費532億
原価率25.3%
広告宣伝比率6.8%

商品開発は商品の原価も重要ですがその後にブランディングしていくための
広告宣伝費をかけていくことが必要不可欠になります。